聖徳太子御作 十一面千手千眼観世音菩薩(国重要文化財)
秘仏として本堂正面厨子に安置される十一面千手千眼観世音菩薩(千手観音)は聖徳太子が斧で一刀され彫られたと寺伝では伝わります。令和3年度には本格修理がなされ材は「榧」とされ、真数(実際に1000本)の手があるのが確認されそのひとつひとつの掌には墨書にて眼が描かれている。
別名「疱瘡観音」(芋観音)とも呼ばれ流行り病に霊験あらたかなお力があり、お供えに土俗芋(サツマイモに糸を通したもの)をお供えしたことから芋観音とも呼ばれる。大正10年に国宝にも指定され、昭和25年の法改正により国重要文化財に指定される。
令和5年10月1日(日)から12月3日(日)に50年ぶりの特別大開帳が実施されました。おかげさまにて御開帳期間は10,000名を超す参拝者が訪れご縁を結んで下さいました。
次の御開帳は32年後(西暦2056年)に予定してます
聖徳太子二歳像(南無佛)
鎌倉時代の太子信仰により作製され、「斑鳩殿」(太子堂)にて安置されていた。明治初期に崖崩れにて斑鳩殿が崩壊し本堂へ移された。寺伝にはその昔太子像が2体あったとされ、その1対のみ武州(武蔵野国)の商人により京都に持ち込まれ発見され当山に買い戻されたとされる。天台宗成願寺の100歳を越える老僧法印によると「昔、瓦屋寺の蓮華坊にあった2体の内の1体である」と南無佛を拝見し間違いないと申された。